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邁進。驀進。そして、また前進!

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2025/09/06

【炎鎖の輪舞】-黒鉄の方程式-第2話

【炎鎖の輪舞】-黒鉄の方程式-第2話

第Ⅱ話 黄昏と黒煙 悲鳴が聞こえる。 「わぁあああああああ!」   口を大きく開けていたが、あたしのものではない。 もちろん、フェアリーたちのものでもなかった。 視界が広がり、黄昏に染まる空と湖、森の木々と列車の屋根が広がる。   下から風を受けて、髪がなびく。 身にまとっていたマントとチュニッ...
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2025/09/03

【炎鎖の輪舞】-黒金の方程式-第1話

【炎鎖の輪舞】-黒金の方程式-第1話

黒き夜(Nigra Nokto)第一章:黒鉄の方程式第Ⅰ話 暁の決意 あたしたちは、エレド王国を離れる前、石切り場と砦のみんなから呼ばれている丘へと、向かった。 そこは、石舞台——台地の中心に板状の巨石が組み合わさった、古墳のような場所だった。 ここは、遠くからでも目立つ場所で、あたしをはじめと...
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2025/08/11

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第5話

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第5話

第Ⅴ話 血の誓い 『何をしている——逃げるぞ』 突然、耳もとで声が聞こえた。 襟のところを持ち上げられ、宙を舞ったかと思うと、あたしは獣の背中に乗せられていた。 『掴まれ! 振り落とされても、戻らぬからな!』 ぶっきらぼうに言われて、あたしは反射的に獣の首筋に捕まった。 両脚で獣の体を挟み、...
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2025/08/10

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第4話

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第4話

第Ⅳ話 黒と白の舞踏 リースヴェルトがあたしを冷ややかに見る。 手勢をすべて失った、というのに、余裕の表情だった。 いや——もとから、こうなることは、想定していたのだろう。 予想外だったのは、あたしがまったくの無傷だった、ということか。   あたしは、ダインスレイフを構えたが、すぐにリースヴェル...
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2025/08/10

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第3話

【炎鎖の輪舞】-剣戟の森-第3話

第Ⅲ話 狂戦姫 「リースヴェルトさま……ここは、おれたちにお任せを」 「小娘のひとりくらい、リースヴェルトさまの手を煩わせることはありません」 「ですが、その後のことは——見逃してくださいよ」   あたしの背後から、ぞろぞろとアルフィリンの騎士たちが現われた。 騎士たち——とは言うが、鎧だけは立...
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    2025/08/11

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